
院長コラム「最近思うことちょっと辛口?!編」✨
こんにちは、院長の松林です。
今回はちょっと趣向を変えて、最近仕事をしていて思うことを書いてみようと思います。
世の中SNSが全盛で、普通の保険診療と違って自由診療の美容医療も例外ではないです。
SNSはだれでも自由に発信できるので、便利ですし弱い立場の意見も広めることができます。
ただし、自由に発信できるだけに正しくないことや誤ったことも混ざっています。その内容を取捨選択するのも受け取る側がしっかり考えないといけないです。

もちろん当院もSNSは得意ではありませんが、正しい情報発信のツールとして利用していますが。
InstagramやTwitterで、「○○名人」や「症例数全国ナンバー1」「人気ランキング1位」とかいうのを時々目にします。
自分で「何とか名人」とかいうのはよっぽど自信があるのでしょう。私は恥ずかしくてそんな事は言えないですが。
症例数はどうして判るのでしょうか?全国チェーンの内部での話なら分かりますが、他の医療機関がどれだけの症例を行っているかなんて知る由もありませんので。(例外として、当院の豊胸術のようにその医療商材を取り扱っている業者が国内でただ一社の場合はその出荷数で概数は分かりますが)
特に最近はInstagramに綺麗な症例写真を多く上げていて、それを信じて行って、満足した結果にならずに来院される人が続いています。
一例ですが、どこで手術を覚えたのだろうと調べてみたら、卒後3~4年くらいで(初期研修は2年必須なので、実質の美容外科経験は1~2年!)でした。そのような医師が高度な手術ができると(謳っている)ことに疑問を持たないのでしょうか?
症例写真も加工されていたようです。
別の例ですが、呆れるどころかちょっと笑ってしまった経歴を見ましたので載せてみますね。
『私は全国トップクラスの大学を成績上位で卒業し、その後全国で最も人気な病院で外科系研修を行いました。その後、急成長中の大手美容外科グループの、症例数が最も多い分院で研鑽を積んできました。』
「全国トップクラス」、「最も人気」、「急成長中」、「最も多い」という具体的ではないあいまいな表現を堂々と宣伝するのはある意味凄いと思いました。
このケースはわざわざ遠方のクリニックに行かれたのでそこで修正するのは時間的にも大変なので当院で修正することになりました。
テレビCMでも『美容医療は、ファッションへ』というのを最近よく観ます!
これを目にする度に違和感を覚えます。
基本的には美容も医療です。その上でファッション的な要素を加えていくものです。
また、カウンセリングに医師は一切登場せずに、カウンセラーと名乗る女性が色んな施術を勧めてくるそうです。
数人の方の見積書を見せてもらいましたが、全員200万円オーバーです。20代~30代前半の女性のエイジングケアに対してそんなに必要でしょうか?
しかも本日施術すれば3割引!とのこと。
CMで『二重埋没法29800円』と見て行ったのに、実際はその10倍以上になってしまったという人もとても多いです。埋没法で20万円以上というのは疑問に思って欲しいですね。
埋没法はもう何十年も前に確立された術式で(術者で大した差が出ないと言ってしまえば語弊があるのですが)、それに何十万も取るのは良心的とは言えないです。
作成した二重が絶対に戻らない(取れない)埋没法なんて存在しませんし、複雑に糸を掛ければ掛けるほど瞼の組織に負担がかかります。
それにそのような手術をしてしまうと埋没糸の抜糸も困難です。抜糸ができるというのも埋没法のメリットの一つなのですが、そのような手術を行っている医師は自身で抜糸ができないのか面倒だと思うのか、抜糸を希望しても断るようで仕方なく私のところに来られる方が何人もおられます。
外科系手術は術者の経験がモノを言います。ただし、自身で重鎮だと思っているベテラン医師の中には“老害”と言われている医師もいます。セミナーや勉強会などで見かけることはほとんどなく、ただ学会に出席するだけでいつまでも古いやり方に固執されていて、新しいやり方や自分が知らないことはすべて否定されるようです。これはこれで患者を惑わすことになりますので大変困ったことです。
このような医師やクリニックはごく一部ですが、美容業界の健全化、イメージアップのためにも何とかしていかなければと考えています。
もちろん私は聖人君子ではありませんので、私も至らないことが多々あると思います。上の事例を反面教師として、これからも誠実に仕事していこうと思っています。